Genuine love story on Reiwa Era💕Ambition of the year of the Rabbit🐇

清く貧しく美しく,石田衣良新潮文庫


2023年,令和5年は十二支の卯年.

 氏神様への新年のご挨拶と願いごとを

  初詣⛩でいたしました.

 卯は当て字だそうです.

  門を無理やり押し開けて

   中に入り込むさまを表す字.

 冒す,蔽う(おおう),

   茂ると同義語とのこと.


十干と合わせて癸卯(みずのと・う).

 癸は十干の第10位.

  終わりであり始まりを意味するようです.

   これまでの苦難の日々がやがて終わり,

    新たな時代❣️の予感がしています♪


ぜひとも飛躍の年にしたいと思います.


さて本書は,

 石田衣良さんの令和の初めの年,

  2019年12月に同社から刊行された書です.

   文庫は2022年11月です.


石田衣良さんは,

 これまでも社会問題を取り上げています.


初めて出会ったのは

 2001年の「波のうえの魔術師」.

  波はいわゆる相場の浮き沈みを表す隠喩.

   バブルの後の時代をもとにした

    人生訓のような作品.

  夢もの語りでは終わらずに,

   本当に大切なものを

    考える機会をいただきました!


本書にも,

 時代を捉えた話題が随所に見られます.

  今の時代はこれまで以上に

   お互いに尊重し合うことが

    とても大切だと強く感じています.


「起」

主人公のケンジとヒナコ.

 二人は同棲中.

  お互いにパートの仕事.

   先行きが不案内だけど,

    とても充実して過ごしています

 

  お互いを褒めることで,

   認め合い,尊重して日々暮らす毎日.

    

 

二人の会話や

 過ごし方は

  とても美しいもの.


二人の住むアパートには,

 様々な背景を持つ人々が住む.


お互いを気にしながら過ごしているけど.

 あまり関わり合わないような生活.


時には非日常的な出来事は突然現れるけど

 そんなにはちゃんとお互いを理解し

  そして尊重し,支えていきます.


「承」

 友人の結婚式の衣装を探すヒナコ.

  たまたま入った高級ブティック.

   アパートの素敵なドアの色に近いドレス.

 

高くで手が届かない,と諦めるヒナコと

 しっかりと受け止め,手に入れてくるケンジ.

  ケンジのためにメッセンジャーバッグ

   なんと素敵なハッピーエンド.

    これこそ真の賢者の贈り物.


主人公の二人は,

 それぞれ苦手さを持っています.


そのため,

 身を引く,積極的に関わらない,

  そんな方法で対処しうまくいくのです.

でもいずれ対峙する機会が!

 

「転」
二人はお互いに新たな仕事のチャンスに遭遇.

 ケンジは親会社への正規雇用としての

  ヘッドハンティング的な研修への参加.

  そこにはかつての恋人,

   これからの上司としての存在が.


  揺れ動くというよりは,

   やや浮かれた気分になっていくケンジ.

    さらに,以前夢見た,

     文筆業へのチャンス❣️

                       書評の仕事を手にすることに.


 ヒナコは,同じアパートの住人のお礼で,

   ケンジとともに訪れたレストランの手伝い.

  料理が得意で,

   いつか自分のお店を

    と思っていた彼女には

     千載一遇のチャンス.

  そしてよく行く書店の副店長からの誘い,

   そして求婚へ.

    ケンジとは違う魅力.


同棲は結婚とは違うので,

 ある意味二人のネクストステージへ.


読みながらハラハラ・ドキドキ!


 さてどんな「結」が待っているか.

  こちらはみなさんが本書を手にして,

   お楽しみくださいね♪


今年はどんな出会いがあるか⁉️


とても楽しみな1年の始まりです🎶


皆様もどうぞ,

 乞うご期待🎩