エラリー・クイーン,国名シリーズ.
ついに完読.
感動と満足の空間に今なお佇み続けています.
この達成感は半端がありません.
さて知らぬ間に第7波の渦中に迷い込んでしまいました.
いつの日かこのコロナが収束することを真に心待ちしています.
さて2019年の冬,
ニュースでこの感染症が出始めた頃,パスポートの更新を終えたばかりの私💕
翌春の海外旅行を夢見ていました!
憧れはGB,アガサ・クリスティやハリーポッターの世界,
そしてスコットランド.
再びドイツへ,
あるいはパリやイタリア,オーストリア🎶
ベルギーも行ってみたい….
そうだ!
アジアの国々もいいね!
それから
フルートを始めるきっかけ,というか,
フルート入門講座直前に2週間弱滞在したニューヨーク🗽
アフリカや中米,南米,オセアニア…
もう行きたいところに限りは見当たりません.
夢は遥かな世界を駆け巡っていました.
だからこそ,
この国名シリーズに一種の憧れを抱いていました.
エラリー・クイーンは世界を駆け巡った訳ではありませんでしたが,
人種の坩堝,USAを舞台に国名にちなんだトピックを,
十二分に組み込んだ本書は,
さぞかし本国USAの国民も
きっと海外へ想いを大いに馳せたことでしょう.
ローマ帽子
フランス白粉
オランダ靴
ギリシャ棺
エジプト十字架
アメリカ銃
シャム双子
チャイナ蜜柑
スペイン岬
プラス 中途の家
そして
日本樫鳥
ニッポン硬貨も一緒に!
本当に多くの国々とトピックを織り交ぜていらっしゃいます.
皆さまには,お楽しみいただくために,
各書の内容はぜひご一読をいただきたいと思います.
ここでは,私のおすすめポイントを少しだけ紹介いたします.
ローマ帽子の舞台は劇場.
ニューヨークのブロードウェイを思い出します.
ドレスコードは明示されていなくとも,
やはりフォーマルが似合います.
シルクハット🎩にステッキ!
フランス白粉の舞台はデパート.
やはりニューヨークの五番街の高級百貨店を!
ドアパーソンとコンシェルジュがいて,上階にはプライベートルームが!
オランダ靴の舞台は病院.
病院といっても,どちらかというと,ホテルやオフィスの様相.
静かでクライエントに優しさを与える雰囲気.
神秘的といっても良いかもしれません.
などなど…
これらの舞台は,
かつて訪れたニューヨークを思い起こさせてくれます.
でも馴染みのない設定もありました.
そんな時は
ガイドブックとして
ウェブを調べながら読み進めました.
こんなふうに物語の舞台を思い描きながら,
フレデリック・ダネイとマンフレッド・ベニントン・リーの
描いた世界を味わってみるのはいかがでしょう.
推理小説ゆえ,
つい先に頁を進みたくなりますが,
急がずに立ち止まって,
背景の舞台や歴史を堪能すると,
一層,想像力を掻き立ててくれるかもしれません.
この夏はまだまだ暑い日が続きそうですが,
本書を手にして,
豊かな心の旅路を堪能してみませんか♪