元彼の遺言状,新川帆立,宝島社.
休日の夕暮れ時,
迷走する脳細胞を,
風で冷涼するため,
一駅先の書店に潜り込み,
何かを彷徨い求めた眼差しに❣️
目に飛び込んでくる鮮やかな装丁の書.
思わず手が伸びてしまいました.
タイトルから想像する謎めきと,
やや柔和で蒼い輝きのギャップが,
強く私の心を握りしめていました.
主人公は若手弁護士の麗子さん.
お金のため,
それも想定を
はるかに超えた報酬のため💴
六法全書と過去の裁判記録から,
自らの弁護士バッジに誇りと笠にして,
とても冷静沈着,そして大胆不敵に❗️
今彼には婚約指輪を「安すぎる💢」と,
一蹴した麗子さん!
そこに,
元彼のアドレスからの元彼の死去の連絡メール
そして元彼と親しかった知人からの
教えられた摩訶不思議な遺言!のこと.
「僕の全財産は,僕を殺した犯人に譲る」
そこに含まれる常識を
法の裏・隙間から紡ぎ,
その知人の依頼人として,
元彼の莫大な遺産おおよそ150億,
この目がとび出そうなターゲットに
見事に活躍する麗子さんの「起」
実は元カノにも遺産が割り当てられており,
麗子さんも元カノとして元彼の別荘に集まり,
元彼とその一族の奇妙な関係や
多様で入り乱れるいきさつを知る「承」
共に行動し始めた元彼の顧問弁護士さん,
事務所が荒らされ,そして毒殺され,
麗子さんも容疑者の一人として,
糾弾する側から身の回りを
洗いざらいになる逆の「転」
元彼の作為が一つずつ
真実のピースになって,
現れ,繋がって,そして,
事件解決と元カノ,麗子さんの
新たなはじまりとしての「結」
新川さんのファーストブック📚
とても読みやすく,
法律用語もわかりやすい表現で,
本題に切り込む描写は見事なものです.
弁護士さんの冷静さを誇張し,
プラスして,
プロの技と意識を見事に書き著した本書!
さらにそこに隠れているパッション🎶
弁護士さんにお世話なる機会は
まだありませんが,
本書に出会えたことで,
新川さんの描いているような
より人間味あふれる専門家が
とても身近な存在となりました❣️
あっという間に読み終えました♬
第二作目も一緒に
購入すればよかったと
思う今頃です!
そうだ!明日買おう🎶
良かったらぜひお手元に❣️