アガサクリスティBlack Coffee,AgathaChristy,St Martins Press.
ノンアルなら紅茶やハーブティ,チョコレートが似合いそう.
だからタイトルに惹かれて購入した一冊です.
洋書は時間をかけて辞書を片手に読むタイプですが,
本書は,いきおいに任せて,一気に読めるほどのスクリプトです🎶 _
フルートを始める直前の秋,
友人の家族が住むニューヨーク🗽で,
お土産探しに入った5番街のBarnes & Nobleという本屋さん,
日本で言う書店というよりは高級なホテルやブティックのような佇まい.
私が積ん読を含め本が好きな理由は,
きっと本屋さんの雰囲気を含めて,
とてもきらきらと眩いばかりの素敵な空間と
艶やかな本の立ち姿に一目惚れしたからだと思います♪
さて,Barnes & Nobleの魅力は,
このすべてを兼ね備えた最良のひとときを与えてくれる,
そしてしっかりと見つめないと,
探している本に出会えないところにあると思います.
本は届かない天井近くまで陳列されていて本を探すことさえ躊躇うほど.
だから思い切って店員さんに慣れない英語で尋ねたりしながら,
運命の恋人本(こいびとぼん)との出会いを楽しんだひと時でした.
Black Coffeeは,そんな素敵な本屋さんで運命をともにした本たちの一冊です♪
本書は,Agatha Christieとしても数少ない戯曲ものです.
日本でも「ねずみとり」(mouse trap) の舞台はよく見かけます.
このBlack Coffeeの舞台が開幕したらぜひとも見に行きたいと思います♪
ある時,ポアロのもとに一通の手紙が届きます.
そこにはこれから起こる事件を暗示めいた文面,
急いでポアロと相棒のヘイスティングは,ある富豪の邸宅へ向かいます.
しかし時すでに遅し!
主人の命の綱はこと切れ,
家族や関係者たちは,悲しみとも,恐れとも異なる,
なんとも怪しげな空気に包まれています.
到着したポアロとヘイスティングへの眼差しは冷たく,
皆が二人を追い払うかのようです.
家族は主人の死は,心臓発作で不可避な死であると言いますが,
前夜にたまたま話題となった危険な薬物の存在が露呈し,
ポアロは事件性を察知します.
それは前夜のパーティーで見せられた毒性の強い薬物のことを
この邸内にいたすべての人が知っていたからです.
そして主人が持っていた機密文書が行方不明になっていること,
偶然出会ったように振る舞っている二人の参加者は,
実は古くからの知人同士など,
殺人事件の背景をより複雑化した作品です.
この書の謎解きの楽しさは,場面の設定が限られたものであり,
登場人物の発言に加えて,人物の動きが手に取るようにわかることです.
その伏線に出会う瞬間は,読者が砂浜で輝く宝石を見つけた時のようです!
私もその楽しみに大いに触発されてしまいました🎶
きっと,いや❣️もちろん♪
Black Coffeeが私の灰色の脳細胞を,大いに刺激してくれたようです!
ひとつの舞台をポアロやヘイスティングス,ジャップ警部とともに,
全容の解明に,一市民として大いに協力した気分でいっぱいです♪
さてと!
カフェインは,灰色の脳細胞だけではなく🎶
脳の奥の心地よさを担う場所へも,
ほどよく,囁くように働きかけてくれたようです♪
まぶたが,とっても重くなりました!
コーヒー好きな☕️方へ!謎解きの好きな人へ!舞台が好きな皆さまへ❣️
ぜひお楽しみくださいませ♪