憧れの存在♪今年99歳の現役ピアニスト♪

96歳のピアニスト,室井摩耶子,小学館文庫.

私はアマチュアのフルート愛好家ですが,将来はフルーティストとして舞台に立ちたいと夢見ています.そして生涯現役でフルーティストとして過ごしたいと思っています♪

これまで毎日のようにフルートを吹き,ガムシャラに曲を奏でることがその近道だと思っていましたが,この本を読んで,どうやらそれだけでは足りないように感じてきました.

室井さんは芸大出身でピアノは6歳から始めたそうです.キャリアは既に90年以上です.

「音楽とは音で書かれた詩であり,小説であり戯曲です.物語のない演奏には感動はありません.」という室井さんの文章は音楽家にとって大切な譜読みを指していると思います。室井さんは譜読みをすることで曲の表現内容や方法をより一層確かなものとするとしています.

 彼女は本場前はたっぷり8時間以上ピアノを弾き,恩師から教えられた言葉「ステージで弾くときは嬉しくてたまらないくらいでなければいけない」を心に留めて納得がいくまで練習しているそうです.普段の生活も年2回程度のコンサートスケジュールに合わせて計画し,快適さや合理性を持って暮らしているようです.この本では室井さんの物語は単に音楽家としての生活スタイルであるだけではなく,生涯に渡って持続可能な生き方のように感じられました♪

室井さんの音楽家として,そして人生の先輩としての生き方に共感したいと思います♪